ひとりおでかけガイド
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伊豆諸島

金曜の夜に船で発つ、伊豆大島VOYAGE 1日目

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東京都港区海岸1丁目12−2

会社を思いっきり休んで颯爽と海外旅行?

最高ですね。

たまには、もちろん、時間をたっぷり使って、思いっきり羽を伸ばすことも必要。

だけど、1年に何度訪れるか分からないその機会だけではちょっと寂しい。

だからと言って、ありきたりな観光地は行き尽くした(ような気になっている)。

 

そんな旅のマンネリ感を感じたら、ぜひ候補の1つに入れて欲しいのが東京都の島々だ。

天気予報の端っこに別枠でおさまっているイメージしかなかった東京の島々(なんと失礼)。

実は、伊豆諸島の9島(大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島)と、小笠原諸島の2島(父島、母島)合計11個もの島があるらしい。

 

会社を1日も休まず、しかも無理なく、本土から一番近くて一番大きい「伊豆大島」へ、ひとり旅をしてまいりました。

 

 

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金曜日の会社帰りに颯爽と退社するわくわく感

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木曜日の夜に、小さめのトランクを引っ張り出すところから、私の旅は始まりました。

今回乗船しようとしている寝台船は、金曜日の22時に浜松町の竹芝客船ターミナルから出港の予定。

一度家に帰れたとしても、一から準備している余裕はない。

明日の退社直前のそわそわ感をおぼろげに想像して口の端っこを引き上げながら、伊豆大島の週末の天気を調べる。

東京本土よりも2,3度気温が高い印象。

ただ船で寝たことはおろか、寝台列車すら乗った経験のない私。

まさかの状況も加味して、あったかめのカーディガンを1枚余計にトランクに押し込む。

船で1泊するので、洗面セットも一式挿入。

完了。

最悪、帰宅後3秒程度で出かけられる様、玄関にトランクを鎮座させてご就寝。

 

 

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いざ、旅立ちの時

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当日、仕事をそこそこに切り上げ退社したおかげで、家でシャワーを浴びる余裕ができた。

こうなったら、もちろん、すっぴん+マスクの「Anytime就寝可能」スタイルだ。

これで船のシャワールームを使う手間も省けるな。

何しろ翌朝6時に着港予定なので、デッキで東京湾の夜景を楽しむ時間を加味すると、意外と睡眠時間がないのだ。

 

21時頃、山手線「浜松町駅」で下車。

若干人の気配もまばらになり始めたオフィス街のど真ん中。

海、どこやねん。

高層ビルに阻まれているせいか、海の気配、皆無。

ちょっと不安になるが、「竹芝桟橋」の表示を発見。ここで間違いはないらしい。

船内にレストランがあると書いてあったが、営業時間が限られているらしく状況が読めないので、途中のコンビニで食べ物+飲み物を調達。

小さいトランクと小さいショルダーのみの軽装備なので、コンビニ袋が1つ増えても大した負担にならない。

身軽さも週末ひとり旅のよきところ也。

 

駅から10分弱歩くと、豪華客船のマストを模したモニュメントが見えてきた。

あ、なんか急にわくわくしてきた…

 

初めて訪れる客船乗り場。

新幹線の駅とも、空港とも違う空気感。

 

でも確実に「旅立ち」の心地よいそわそわ感が充満していて、高揚感を覚える。

 

ネット予約していたチケットを受け取り、早速乗船入口へ並んだ。

 

すると、桟橋に横付けされた今夜1晩お世話になる大型客船「さるびあ丸」が見えてきた。

 

個室の「特等室」からリクライニングシートの「2等椅子席」まで6種類ある座席の中で、今回予約したのは「特2等室」。

空間こそ他の人と共有だが、2段ベッドの様になっており、カーテンでプライベート空間を完全に仕切れる、一番人気の席。

 

私のベッドは上段だった。

小さい頃から兄弟がいたら絶対に2段ベッドの上の段!と夢見ていた私(ひとりっ子)にとって、小さな幸運。

若干勝ち誇った様な気分にさせてくれたそのベッドによじ登り、ひとまずカーテンをシャーーーーッと引いてプライベート空間を創造してみた。

あ、最高。。

東京湾の海上に、私だけの秘密基地出現。

 

 

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タイタニック?津軽海峡連絡船?お好きな気分で

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基地にこもりきりも勿体無いので、さっき買ったお弁当をぶら下げて、広い船内の探索を開始。

この「さるびあ丸」、大型客船と言ってもどれくらいの規模か想像がつきづらいが、AデッキからFデッキまで6階分の階層からなる、800人以上収容可能な船なのだ。

あー大きい。

気分はタイタニック。(※ちなみにタイタニックの乗客人数は2000人以上だそうな)

船内には、レストランだけではなく、食べ物の自販機などもいくつかあって、最悪何も買っていなくてもどうにかなりそう。

ひとしきり上下左右船内を探検し満足したので、離岸したばかりの東京本土を見に、外のデッキへ。

 

ロードバイクを持ち込んでいるサイクリング目的の団体や、大掛かりな釣り道具一式を持ち込むおじさんたち、カップル、老夫婦、外国人。

そしてひとりで乗船している人も、男女ともに結構いる。

実家があるのかな?それとも私と同じ様にひとり旅かな?

勝手にちょっと、心強くなったりして。

 

 

海から見る東京の夜景。

至高の景色。

少しずつ遠くなっていく煌めきの東京と漆黒の海のコントラストが、なんだか幻想的で少し切なくて、不思議な気分だった。

そんな不思議な気分のまま、冷めたお弁当を開封。

そしてそんな不思議な気分のまま、冷え切った生姜焼きをパクリ@極寒の東京湾。

冷え切った伊右衛門(むしろよく冷えたと言ってあげたいところだが)をゴクリ@北風吹き荒れる東京湾。

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つらい。

あぁ、津軽海峡・冬景色。

 

ここで気がついたこの大型客船の唯一の問題点。

室内で座ってご飯を食べられる様なフリースペースがない。

レストランはおそらく持ち込み禁止だし、外のデッキは季節をいやというほど感じられてしまう吹き曝し状態。

春や秋だったら最高なのだろうが、冬、夏は心と身体がヤラレテしまうでしょう。

 

ということで、冬と夏のご飯は乗船前に済ませるか、レストランの利用を強くお勧めします。

 

その後、途中停泊する横浜大桟橋まで震えながらのナイトクルージングを楽しんだ後は、明日出会う大島に思いを馳せながら、秘密基地でしばしの眠りについた。

 

 

「金曜の夜に船で発つ、伊豆大島VOYAGE 2日目」

へ続く。

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やってたのしむ