
近所の商店街に巣を作っていたツバメの子どもたちが、巣立ちました。
1ヶ月くらい前から美容室の軒下に巣を作って、いつの間にか生まれた小さいヒナたちがピィピィ口を開けてお母さんからご飯をもらっているのを、通りがかるたびに見ていた。
ヒナは全部で4羽。
お母さんは忙しそうに四六時中飛び回って、ご飯を探しては巣に戻りを繰り返していた。
そのツバメの一家。
数日ぶりにふと見上げたら、子どもたちがびっくりするくらい大きくなっていた。
4羽並んでおさまりきれない状態で、全員お腹から上が巣からはみ出していた。
「あれまー。もう巣立ちも近いかな。」
と思っていた夜。
いつも留守だったお母さんが巣の横にとまって、自分と同じくらい大きくなった子どもたちに静かに寄り添っていた。
子どもたちも、もうピィピィ鳴くことなく、みんな静かにからだを寄せ合っていた。
次の日の朝。
見上げると、巣は空っぽだった。
もう1羽もいなかった。
巣立ったんだね。
こんなにちゃんと一部始終を見たのは初めてかもしれない。
切ないような、嬉しいような、寂しいような。
旅立ちっていうのは、なんとも言えないしめつけ感があるな。
なんだか、心にぽっかり穴が開いたような気持ちになってしまった。
秋くらいまでは近くにいて、寒くなる前に南のあったかいところに旅立つんだそう。
来年、もしかしたらここに帰ってくるかもしれないんだって。
気長に、彼らの帰郷を待ちますか。
sessions for you
あなたに見てほしいコンテンツたち
Read More