
ひとりの帰り道。
銀座線で外苑前駅を発車する直前、閉まった電車の窓越しに泣いているおじさんを見た。
真面目でちょっと堅物だけど、部下思いで尊敬されている、ような感じのおじさん。
肩をすくめくしゃくしゃの顔で、両目をゴシゴシと手の甲でこすっていた。
電車が走り始めてからも、そのおじさんから目が離せなかった。
何があったんだろう。。。会社で何かあったんだろうか…まさか、早まったりしないよな…瞬時に色々妄想した。
どんどん小さくなるおじさん。
表情が認識できる最後の瞬間、目をこすっていた手が顔から放たれ、晴れ晴れとした表情を見せるや否や、くしゃみを一発。
「あれ、泣いてない…?」
遅めの、花粉症かなんかだったようです。
たぶん、ヒノキ。
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